ウミスズメの仲間
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北半球の寒帯・亜寒帯を中心として北大西洋・北太平洋・北極海の海上に生息します。
カンムリウミスズメは日本近海のみ生息します。ケイマフリは根室近海とオホーツク海に生息します。セグロウミスズメとクラベリーウミスズメはカリフォルニア半島近海のみに生息します。
ケイマフリは世界的には分布が限られていますが、冬の根室近海では比較的観察しやすいため、歯舞港クルーズではケイマフリを目当てにした欧米人のバーダーをよく見かけます。
大きさで分類すると、このようになります。括弧の中の数字は体長で単位はcmです。
オオハシウミガラス(42)・ウミガラス(40)・ハシブトウミガラス(40)
エトピリカ(40)・ツノメドリ(38)・ケイマフリ(38)・・ニシツノメドリ(35)ウミバト(35)・ハジロウミバト(35)・ウトウ(35)
ウミスズメ(25)・マダラウミスズメ(25)・ウミオウム(25)・コバシウミスズメ(25)・エトロフウミスズメ(25)・アメリカウミスズメ(24)・アメリカウミスズメ(24)・カンムリウミスズメ・(22)セグロウミスズメ(22)・クラベリーウミスズメ(21)
ヒメウミスズメ(20)・シラヒゲウミスズメ(18)・コウミスズメ(15)
多くの種が、頭から背中が黒く、お腹が白いパターンです。冬羽は夏羽に比べて全体的に地味です。オスとメスの外見は同じです。
ケイマフリ・ウミバト・ニシツノメドリ・ツノメドリ・エトピリカは鮮やかな赤い足です。ニシツノメドリ・ツノメドリ・エトピリカは縦に幅が広く赤や黄色の派手な色のくちばしを持ちます。
潜水することに適応した短い翼のため、アホウドリのような滑空は苦手で、素早く羽ばたいて直線的に飛びます。崖からは落ちるようにして飛び立ちます。水上からは水面を後ろ足で何度も蹴りながら飛び立ちます。
繁殖期以外は一日中海上で生活します。主に魚を食べます。
繁殖期には、ほとんどの種が集団繁殖地(コロニー)を形成します。巣の形態は以下のようなものがあります。いずれも外敵を考慮した結果でしょう。
霧多布岬のピリカ岩にあったエトピリカの巣穴では、
ウミガラスのコロニーは切り立った崖の途中にあるほんの少しのスペースの岩棚です。その狭いスペースに満員電車のように密集して産卵・子育てをしています。
プリビロフ島の海岸では、足下の岩と岩の隙間からコウミスズメが飛び出して驚きました。