ウミスズメが見たい
エトピリカやツノメドリなどウミスズメ科の鳥に関する情報を提供するサイトです
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このサイトはエトピリカやツノメドリなどのウミスズメ科の鳥に関する情報提供のサイトです。ウミスズメの仲間の魅力を知ってもらい、実際に見に行きたくなった時に参考となる情報を用意しています。観察地に関しては、私が実際に行ったところや、これから行きたいと思っているところを中心に記述しています。
個人が管理しているプライベートなサイトなので、記載されている情報が正しくなかったり、古くなって現状とは異なる場合があります。あくまで参考情報として利用してください。このサイトで使われている写真は全て私が撮影したものです。
「飛ぶことのできるペンギン」のような鳥です。
北半球の主に寒い地域(北半球の寒帯・亜寒帯)の海上に生息する海鳥です。普段は海に浮かんで過ごし、海に潜って魚などを捕って食べます。繁殖期には陸上でコロニーを作って繁殖します。
潜水に適した体型(ずんぐりとした胴体と短く上部な翼)のため、飛ぶときは休まずせわしなく翼を羽ばたかせて一直線に飛びます。同じ海鳥でも長い翼で風を受けて滑空するアホウドリやミズナギドリとは対照的な飛び方です。
身近にはいませんが、繁殖地へ行けばうじゃうじゃいます。
ウミスズメ科の鳥は世界中で22種います。一番小さい種は全長15cmのコウミスズメ、一番大きい種は全長45cmのハシブトウミガラスです。22種のうち日本では14種類が観察されています。参考文献"The Auks" P109によると、生息数は11種が数百万羽以上、8種が数十万羽、3種が数千羽と推定しています。
全長80cm体重5kgに達する大型種のオオウミガラスは、人間の乱獲のために1844年に絶滅しました。見たかったなー。
あくまで個人の意見ですが、、、
海を数十メートル潜水して魚を捕らえ、そして空を飛ぶことができる生き物。こういえばまるでスーパーマンのようですが、外観はポッチャリ系です。エトピリカやツノメドリは顔のまわりがピエロのような派手なカラーリング。
サンコウチョウとかオオルリの繁殖の情報をもらうと私も見に行くことがありますが、一羽の鳥を数十人のカメラマン(スコープどころか双眼鏡さえ持っていない人が多くいるのです!)が撮影機材を持って取り囲むことがしばしばあります。このような状況にどうしても違和感を感じてしまいます。それに比べ広々とした海上や数千・数万羽のコロニーでの海鳥の観察は、本当に自然の中にいると実感できます。
一番身近で見られるのは、水族館や動物園です。東京都葛西臨海水族館ではウミガラスとエトピリカが見られます。上野動物園ではニシツノメドリが見られます。水族館や動物園での観察のメリットは、水中の泳ぎ方が見られることと、冬羽の観察ができることです。初めてエトピリカやツノメドリを見に行くのなら、夏羽の時期(春から夏)にしましょう。
陸上から観察する場合は、岬から高倍率のスコープで海上に浮かぶウミスズメ類を探します。識別には慣れが必要です。冬の道東の港に入っていることもあります。
船から観察する場合、ネイチャークルーズやWhale Watchingクルーズを利用します。
大学生の時に友人にそそのかされて道東(北海道東部)へ旅行したのがきっかけで、年に何度も道東へ通うことになり、定宿として使っていた浜小清水ユースでバードウォッチングの世界に引きずり込まれました。
1986年夏に根室地方へ出かけた際、バーダーの高田さんが主人の民宿「風露荘」の予約が取れなくて困っていたときに、友人から霧多布岬に新しくできた民宿「エトピリカ村」を教えてもらいました。ここもバーダーの片岡さんが主人の民宿で、その後ここを拠点として霧多布岬に通ってエトピリカの観察をしました。
エトピリカの仲間のニシツノメドリがどうしても見たくなり、1990年の夏にイギリスのシェトランド島へ出かけました。
1996年には、ウミスズメ類の大繁殖地として有名なアラスカのプリビロフ島を訪れました。この島ではエトピリカの他に、ツノメドリ・ウミガラス・ハシブトウミガラス・ウミオウム・エトロフウミスズメ・コウミスズメが繁殖し、じっくり観察できました。
その後は仕事の都合などでウミスズメ類の観察はあまり進んでいません。サンフランシスコ沖合のファラロン島のエトピリカやモントレーのフィッシャーマンズワーフでウミバトを観察した程度です。2013年春には再びモントレーを訪れ Whale Watching クルーズでアメリカウミスズメを見ました。
今回これまでの観察の記録を整理するためと、これからの方針を見直すために、このサイトを作成しました。
次のターゲットはアイスランドの Razorbill と、三宅島のカンムリウミスズメです。
エトピリカ・ツノメドリ・ウミスズメ類に関する情報交換を希望される方や、このサイト内のウミスズメ類の写真を利用されたい方は、こちらまでメールをお願いします。